CCNP ENCOR合格のための技術解説(無線LAN③)

CCNP

こんにちは、トラ男です。
CCNP ENCOR試験では以下の6つの大分類から出題されます。

  • デュアルスタック(IPv4 および IPv6)アーキテクチャ
  • 仮想化
  • インフラストラクチャ
  • ネットワークアシュアランス
  • セキュリティ
  • 自動化

今回はインフラストラクチャ分野の技術知識(無線LAN)についてまとめていきたいと思います。

ローミング

ローミングとは現在アクセスしているAPから、同じSSIDを持つ別のAPに移動して通信を途切れることなく継続させる技術です。
一つのAPがカバーする無線範囲は限られます(たとえ出力を上げて広範囲をカバーできるようにしてもAPから離れた場所では速度は低下する)。そのために複数のAPを設置し、ローミングによってどの場所でも快適に無線環境を利用可能にします。

カバレッジ・・・無線APの電波の届く範囲、カバーできる範囲のこと。カバレッジを縮小すると通信パフォーマンスは向上し、トランスミッタパワーを下げるとカバレッジは縮小する。

ローミングの際には移動先のAPが無線LANクライアントを認証するための待機時間が必要になりますが、待機時間をなくしてスムーズなローミングを実現する技術として「CCKM(Cisco Centralized Key Management)」や「アダプティブ802.11r」などがあります。

ローミングの種類

ローミングにはいくつか種類があります。

コントローラ内ローミング

同一のWLCに接続しているAP間で発生するローミング

コントローラ間ローミング

異なるWLCに接続しているAP間で発生するローミングで、レイヤ2ローミングとも言う。

サブネット間ローミング

異なるサブネットに属しているAP間で発生するローミングで、アンカーと呼ばれる機能(ローミング後も同じWLCに結びつけられる機能)によって、無線LANクライアントは同じIPアドレスのまま通信を継続可能です。

モビリティグループ

モビリティグループとはWLCのグループで、モビリティグループ内のWLCでは管理しているAPの情報やクライアントの情報を共有可能です。
そのためコントローラ間ローミングでもサブネット間ローミングでも再認証不要でスムーズにローミング可能となります。

モビリティグループにWLCを参加させるための条件は以下。

  • モビリティグループ内の全WLCと通信が可能であること(管理IF間でPing確認etc)
  • 仮想インターフェースに同一のIPアドレスを設定すること
  • モビリティグループ名を一致させる(大文字小文字も区別)

今回はここまでとなります。続けてCCNP ENCORのインフラストラクチャ分野に関してまとめていきたいと思います。

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